日本は、約7割の人がダイエット経験のある「ダイエット大国」だそうです。
しかし、ストイックにダイエットに励む人は多くないようで、「運動しない、食べたい、でも健康でいたい」という傾向にあるようです。
参考:一億総ダイエット時代がやってきた
ダイエットにトクホ
そんな都合のいいダイエットがあるかー!と昔なら叱られたのでしょうが、現代では、都合のいいものが出てきています。
そう、トクホの商品ですね。
トクホは、正式には特定保健用食品で、消費者庁が許可しています。
このトクホ、いろいろな商品がありますが、一番みなさんの目についているのは、ダイエットに効きそうな文句を謳ったものではないでしょうか。
特に、お茶として売り出していますね。
ダイエットに効くトクホのお茶はいろいろありますが、大きく2種類に分かれるようです。
脂肪を燃やすものと、脂肪を吸収しないものの2種類です。
脂肪を燃やす系のお茶
脂肪を燃やす系のお茶で一番有名なのは、ヘルシア緑茶ですね。トクホブームの火付け役と言ってもいいくらい有名だと思います。
あと、脂肪を燃やす系では、伊右衛門特茶でしょうか。
それぞれの特徴などをまとめてみますね。
キャッチ | 主な有効成分 | 許可表示 | |
ヘルシア緑茶 | 脂肪を燃やすカラダへ | 高濃度茶カテキン | 本品は茶カテキンを豊富に含んでおり、エネルギーとして脂肪を消費しやすくするので体脂肪が気になる方に適しています。 |
伊右衛門特茶 | 減らそう!ニッポンの体脂肪 | ケルセチン配糖体 | 脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きにより、体脂肪を減らすのを助けるので、体脂肪が気になる方に適しています。 |
脂肪を吸収しない系のお茶
次は脂肪を吸収しない系です。こちらでは、黒烏龍茶が有名かな。
そのほか、黄金烏龍茶、からだすこやか茶が売れているみたいです。
キャッチ | 主な有効成分 | 許可表示 | |
黒烏龍茶 | 脂肪の吸収を抑えて体に脂肪がつきにくい | ウーロン茶重合ポリフェノール | 食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて排出を増加させるので、食後の血中中性脂肪の上昇を抑えるとともに、体に脂肪がつきにくいのが特徴です。脂肪の多い食事を摂りがちな方、血中中性脂肪が高めの方、体脂肪が気になる方の食生活改善に役立ちます。 |
黄金烏龍茶 | 脂肪の吸収を抑える | ガレート型カテキン | 本品は、茶カテキンを含みますので、食事の脂肪吸収を抑えて排出を増加させ、体に脂肪がつきにくいのが特徴です。体脂肪が気になる方に適しています。 |
からだすこやか茶 | 1.脂肪の吸収を抑える 2.糖の吸収をおだやかにする | 難消化性デキストリン(食物繊維) | 本品は、難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにするので、血中中性脂肪が高めで脂肪の多い食事を摂りがちな方、食後の血糖値が気になり始めた方に適した飲料です。 |
どちらがいい?
いかがでしょうか。このように見てみると、体脂肪が気になる人向けと、血中中性脂肪が気になる人向けがあるみたいですね。
自身の目的に合わせて選べばよいですね。
ご注意
ひとつ注意です。
そもそもトクホ(特定保健用食品)の意味を理解しておきましょう。
法律などを読んでも分かりにくいので、ここでは、国立健康・栄養研究所の説明を引用します。
「特定保健用食品」は、特定の保健の目的が期待できることを表示した食品であり、身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分(関与成分)を含んでいます。他の「いわゆる健康食品」とは異なり、その保健効果が当該食品を用いたヒト試験で科学的に検討され、適切な摂取量も設定されています。また、その有効性・安全性は個別商品ごとに国によって審査されています。
で、注意なのですが、このような説明があります。
なお、特定保健用食品は健康が気になる方を対象に設計された食品であり、病気の治療・治癒を目的に利用する食品ではないことに留意して下さい。
要するに、不健康な人の気になる部分に効く成分の入っている食品ということで、病気の治療にはなりませんということです。
ほかにもいろいろ説明があるので、気になる方は見てみてください。
国立健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報:特定保健用食品
コメント